病院だより

病院だより

歯が、口が痛い!ネコちゃんのお話

2012.11.20

食べ物を食べるときに痛そうにしている猫ちゃんの病気は・・・
①難治性口内炎
②破歯細胞性吸収病巣
③歯周病
④口腔内腫瘍

など、いくつかの病気が考えられますが、
今日は①と②についてお話ししたいと思います。

①の症状としてオーナーさんが気がつくことは、
・口が臭くなった
・食べ物や水を飲み込む時に痛そうにする
・よだれがよく出る(顔をこするため、前足が汚れている)
・食べる量が減ってきた
などがあげられます。
原因として、ウイルス性疾患や免疫力の低下が考えられ、病名の通り、
ネコちゃんによっては完治させることが難しく、いい状態をできるだけ長く
保つことが治療の目標となります。
治療として、まずスケーリングや(歯周炎を起こしている歯の)抜歯など、
口の中の清掃をおこない、抗生物質を投与します。

②は別名:歯頸部吸収病巣ともよばれます。
歯が吸収されてしまう病気ですが、虫歯とは異なります。
進行して吸収病巣が神経近くまで達すると、食べ物が神経に触れた時に
激痛が走るようになります。
初期の場合は虫歯と同様な治療を行いますが、進行してから気づくことが
ほとんどで、治療は抜歯が主な選択肢となります。

物言わぬネコちゃんたちの口の中、今年最後の健康チェック。
ア~ンと開けて、みてあげてください☆